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復興事業 クラウドファンディング運営・復興プロジェクト

七尾山の寺寺院群

力になれるという喜び

2024年元旦。能登の故郷を地震が襲い、私も家族と過ごしていたところでの震災でしたので、崩れた景色を目の当たりにしました。東京へ戻ったあとも、胸の奥で「自分にできることは何か」と自問し続けました。数日後、地元の市議から『クラウドファンディングでの寺院の復興を手伝ってほしい』という依頼が届き、やっと地元のために動けることを喜び、クラウドファンディング復興リーダーとして活動を始めました。

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山の寺寺院群、寺院群の会長高木住職のもと、ディレクター、デザイン、運営、カメラマン等チームを組み、プロジェクトを運営していきました。

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復興への覚悟をデザインへ反映する

幼い頃から親しんできた寺院群。ただ見た目を整えるだけでは、この土地の価値や人々の想いは伝わらない。

何度か現地へ帰り、寺院を周り取材し、「ここで被災にあった人の思いを、どうやって遠くの人にも届かせるか」という問いをデザインへ落とし込みました。

運営、PRも全て関わり“伝統を守りながら、新しい取り組みを生み出す”ことをテーマに据え、クラファンページでは、被災地の空気感や復興への歩みだけでなく、支援者の声やそこから広がる見える復興活動も前面に。

寺院の歴史と関わる人の感情が一目で伝わる構成を設計し、デザインへ落とし込みました。

クラウドファンディングは復興に力を入れていた「キャンプファイヤー」を選定し、各住職のインタビュー、撮影、デザイン、ライティングを行いました。

関わる人と交流し、得られた実感

クラウドファンディングだけでなくオフラインでも復興ブースを設置し、地元特産品の販売や募金活動を実施。

最終的に165万円の支援が集まり、山の寺寺院のみなさまへ現場で直接お渡しできました。

こうした見える活動が能登や復興に関わる人との交流や思いを聞くことで、また新たな復興への架け橋を産むことができました。

​今もなお、能登復興ブースを全国さまざまなイベントへ出展し呼びかけを続けています。

 

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クラウドファンディングのほか、復興ブースのブースデザイン、フライヤー、POPに至るまで一貫したブランディングを施しています。

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学びから得た未来への架け橋

『デザインは、視覚的に人の心を動かし、行動や思いを導ける架け橋になれる。』

 

プロジェクト自体は希望金額に到達せず、結果としては失敗だったかもしれません。しかし、失敗からしか手に入れられない学びがあり、挑戦者だけに与えられた特権です。

 

この経験は、地域と人をつなぐアートディレクターとしての私の原点。これからも、能登だけではなく多くの人の声を形にし、世の中へ届け続けようと思います。

​© 2025 by BLENDED IN,  

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